2025年10月17日現在、「JAセキュリティシステム」や「JAサポートセンター」などを名乗る不審なメールが、毎朝6時ごろに届くという報告がSNS上でなされています。

今回は、
JAセキュリティシステムから毎朝届く迷惑メールの原因と対処法
について調査していきます。
JAセキュリティシステムから毎朝迷惑メールが届くと話題
2025年10月17日現在、「JAセキュリティシステム」や「JAサポートセンター」などを名乗る不審なメールが、毎朝6時ごろに届くという報告がSNS上でなされています。


出典:X


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メールの内容は、
定期的にお客様の情報確認を実施しています。
この取り組みは、犯罪収益移転防止法に基づき、お客様の資産保護と健全な取引環境を維持するために重要です。
昨今の金融機関に対する不正アクセスや情報漏洩リスクの増加を受け、全利用者様の情報照合およびセキュリティ体制の見直しを実施しております。
「犯罪収益移転防止法」や「セキュリティ確認」など正当な理由を装うキーワードを使っているのが特徴です。
本メールは、JAネットバンクを利用していない人にも届いており、受信拒否をしても違うアドレスから送られてくるそうです。
「JAセキュリティシステム」を名乗るメールは詐欺メールの可能性が高い
「JAセキュリティシステム」を名乗るメールは詐欺メールの可能性が高いと思われます。
JA(農協)やJAバンクがこのようなメールを送ることはないからです。
最近はJAを装ったフィッシング詐欺が多発しており、「セキュリティ確認」「口座保護」「不正アクセス防止」などの言葉で不安をあおり、偽サイトに誘導する手口が確認されています。
見た目は本物そっくりでも、送信元アドレスを見ると
「@ja-bank.jp」ではなく、海外サーバーや意味不明な文字列になっていることがほとんどです。
JAバンク(全国共通サイト)のアドレスやドメインは以下の通りです。
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公式サイト:https://www.jabank.org/
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ドメイン:jabank.org
JAバンク全体の公式ポータルです。
ここ以外からメールでログインを促すことはありません。
各地域JA・県信連はそれぞれの地域組織によってドメインが異なりますが、すべて 「ja-〇〇.co.jp」または「〇〇.ja-group.jp」 の形式です。



なぜ毎朝6時に届くのか
本メールが毎朝6時に届く理由は、
自動送信システム(ボットネット)による配信だからだと思われます。
迷惑メール業者は、世界中の感染サーバーを使って、毎日決まった時間に自動で一斉送信するプログラムを組んでいます。
つまり、人間が送っているのではなく、コンピューターがタイマー送信しているだけなんです。
受信拒否しても止まらない理由
多くの人が「拒否設定したのにまた届いた!」と困っていますが、それには明確な理由があります。
迷惑メールは送信元アドレスを毎回変えています。
見た目が似ていても、実際はすべて違うドメインを使っています。



JAセキュリティシステムから毎朝届く迷惑メールの対処法
JAセキュリティシステムから毎朝届く迷惑メールの対処法は以下の通りです。
- 迷惑メール報告機能を使う
- 迷惑メールフィルターの強化
- セキュリティアプリを導入する



対処法①:迷惑メール報告機能を使う
JAセキュリティシステムから毎朝届く迷惑メールの対処法1つ目は【迷惑メール報告機能を使う】です。
迷惑メール(スパム)やフィッシングを見つけたら、アプリ内の「迷惑メール報告」「迷惑メールにする」「フィッシングを報告」ボタンを押します。
これを押すことで、そのメールの特徴(送信元のドメイン、本文のパターン、リンク先など)がプロバイダやサービス側に学習され、同様のメールが他のユーザーにも届かないようブロックされる確率が高くなります。
代表的な操作は以下の通りです。
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Gmail(ウェブ):該当メールを開く → 上部の「!」(報告アイコン)を押す → 「迷惑メールを報告」。
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フィッシングを疑う場合:右上の「︙(その他)」→「詐欺(フィッシング)を報告」。
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Gmail(モバイル):メールを開く → 右上の三点 → 「迷惑メールに報告」か「詐欺を報告」。
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Yahoo!メール:該当メールを選択 → メニュー(または「迷惑メール」ボタン)→ 「迷惑メールに報告」。
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キャリアメール(例:docomo/au/SoftBank):メールを開く/選択 → 迷惑メール報告のメニュー(キャリア公式アプリやWebの設定画面からも報告可能)。
迷惑判定に迷ったら、まず「報告」。
誤報なら受信箱で「迷惑ではない」「迷惑解除」を押せば学習が修正されます。
受信した詐欺メールは可能ならヘッダー情報(送信日時・送信元)を一緒に保存しておくと、後でプロバイダに送るときに有用です。
対処法②:迷惑メールフィルターの強化
JAセキュリティシステムから毎朝届く迷惑メールの対処法2つ目は【迷惑メールフィルターの強化】です。
これらを強めることで、そもそも疑わしいメールが受信トレイに届かない割合を大きく上げられます。
特にキャリアメール(@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp、@softbank.ne.jp等)は強力なフィルタを提供していることが多いです。
代表的な設定例は以下の通りです。
受信レベルを高くする
迷惑メールの疑いが高いものを自動で迷惑フォルダへ。
重要メールが届かなくなるリスクがあるので後述の「受信許可リスト(ホワイトリスト)」を併用するとよいでしょう。
なりすまし(From詐称)拒否をON
表示上の送信者が本物でも、SPF/DKIMに合致しない送信は拒否する設定です。
国際ドメイン拒否
海外から送られる大量スパムをブロックすることができます。
必要な海外メールがある人は注意が必要です。
URL付きメール制限
本文にリンクがあるメールを警告またはブロックします。
しかし、リンクを多用するサービスからの通知もブロックされる可能性もあります。
ホワイトリスト
家族・同僚・重要なサービス(銀行、公共機関、クレカ会社など)のメールアドレスを登録して確実に受信する方法です。
対処法③:セキュリティアプリを導入する
JAセキュリティシステムから毎朝届く迷惑メールの対処法3つ目は【セキュリティアプリを導入する】です。
セキュリティソフトにはメールスキャン・リンク先評価・フィッシングサイトブロック・添付ファイルの自動検査などがあり、迷惑メールから誘導される詐欺サイトアクセスやマルウェア感染を未然に防ぎます。
主要ソフトは以下の通りです。
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ウイルスバスター(Trend Micro)
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ESET(ESET NOD32)
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Norton(Symantec/Norton)
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Sophos / McAfee など
スマホに入れる場合の注意は、iOSはサンドボックス制約のため機能に制約(Mailアプリ全体をスキャンできないなど)があります。
代わりに、ブラウザ保護やVPN経由でのフィッシング防止が有効的です。
Androidはメールアプリの動作に合わせてメールスキャンを行えるものが多いですが、権限管理は慎重にしてください。
まとめ
「JAセキュリティシステム」を名乗るメールは、あなたの不安を利用した巧妙な詐欺メールの可能性が高いです。
毎朝同じ時間に届くのはプログラムによる自動配信であり、人為的な嫌がらせではありません。
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受信拒否ではなく、迷惑メール報告を活用
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クリックや返信は絶対NG
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セキュリティ設定を強化
この3つを徹底することで、数日〜数週間で自然に届かなくなるケースが多いです。
冷静に対応し、被害を未然に防ぎましょう!