細田守が奥寺佐渡子と組む脚本に戻らない理由3選！制作スタイルの違いでトラブル？

細田守監督の近年作品である『バケモノの子』『未来のミライ』『竜とそばかすの姫』『果てしなきスカーレット』は、映像表現の高さへの評価がある一方で、脚本の荒さやキャラクター描写の弱さがしばしば指摘されてきました。

それに対し、『時をかける少女』『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』といった奥寺佐渡子さんと組んでいた時期の作品は、物語の軸や感情描写の精度が高く、今なお名作として語られています。

考えられる理由を調査していきます。

細田守はなぜ奥寺佐渡子と組む脚本に戻らない理由3選

細田守監督はなぜ奥寺佐渡子さんと組む脚本に戻らないのか、考えられる理由は以下の通りです。

細田守が奥寺佐渡子と組む脚本に戻らない理由①：本人が「自分で脚本を書きたい」と公言しているから

細田守が奥寺佐渡子と組む脚本に戻らない理由１つ目は【本人が「自分で脚本を書きたい」と公言しているから】です。

細田監督は2012年頃からインタビューで

「これまで脚本は奥寺さんに頼りきりだった。自分の物語を自分で描きたい」

という趣旨の発言を複数回しています。

また、宮崎駿監督に強い憧れがあることを公言しており、監督自身が脚本も手掛ける作家性の確立を目指していると考えられます。

つまり、創作スタイルの変化がきっかけになっていると思われます。

細田守が奥寺佐渡子と組む脚本に戻らない理由②：作品が興行的に成功し一定の自信につながっている

細田守が奥寺佐渡子と組む脚本に戻らない理由１つ目は【作品が興行的に成功し一定の自信につながっている】です。

『未来のミライ』は賛否が大きく割れたものの、

といった海外評価を受け、興行的にも成功しました。

この結果、脚本が酷評されても商業的には成立してしまうという構造が生まれてしまったという指摘があります。

興行が成立する限り、制作体制を大きく変える動機は弱くなるため、脚本に対する外部の批判があっても方針転換に結びつきにくい、という見方は十分に成り立ちます。

細田守が奥寺佐渡子と組む脚本に戻らない理由③：奥寺佐渡子とトラブルがあった

細田守が奥寺佐渡子と組む脚本に戻らない理由3つ目は【奥寺佐渡子とトラブルがあった】です。

一部のファンのあいだでは、細田監督と脚本家との制作スタイルの違いが、奥寺佐渡子さんとの協業が続かなかった理由ではないかという推測もあります。

細田守監督は過去に、

など、脚本に強く介入するタイプのクリエイターであると語られることがあります。

これらはあくまで当時の関係者のコメントやインタビューなどから読み取れる制作スタイルの特徴に過ぎませんが、監督が物語構成に強く関わる姿勢が、他の脚本家との役割分担の難しさにつながる可能性は十分に考えられます。

奥寺佐渡子は『時をかける少女』などの脚本家

出典：オリコンニュース

奥寺佐渡子さんは、日本を代表する脚本家の一人で、

と、細田守監督と組んだ作品はいずれも高く評価されています。

特徴としては

が挙げられ、細田守監督のヴィジュアルセンスとの相性が良いと言われていました。

現在も映画・ドラマで多数の脚本を担当しており、業界でも実力派として評価されています。

あー、細田守とかいう監督ってサマーウォーズの人だったんだ……アニメ映画についてはその程度の知見しかありません。ただサマーウォーズの脚本を書いた奥寺佐渡子氏についてはちょっと興味があって、何作か追ってみました。どれも胸を抉るような作品です…… pic.twitter.com/QbxiGdeLVg

— 𝓓𝓳𝓪𝓷𝓰𝓸🌙 (@Django_88films) November 22, 2025

世間の意見

最近の細田監督作品について、SNSやレビューでは次のような声が多く見られます。

細田守さんの映像美とテーマ性は今も唯一無二ですが、「奥寺佐渡子さんとの再タッグを望む声」が圧倒的多数のようです。

まとめ

細田監督が奥寺さんと組まない理由には

といった要素が複合していると考えられます。

ただし、ファンが「かつてのような名作をもう一度」と願うのは当然です。

もし今後、細田監督が脚本について新しいステップを踏む決断をすれば、また大きな飛躍が見られるかもしれません。